書評 ラブセメタリー 恋愛のカタチは人それぞれである。しかしながら恋愛のカタチは多様であるにしても、それに対して相容れることができない方々もいるかもしれない。本書はその中でもBL(ボーイズ・ラブ)の類に入る一冊である。 私自身はそういった小説は少数ながらも読んだ... 2019.03.19 書評青春
ミステリー ギロチンハウス―課長 榊江梨子の逆襲 タイトルからして物騒なものである。処刑台かと思いきやある会社の「閑職」と言われる所であり、なおかつ「追い出し部屋」と呼ばれるところであるという。通称「リストラ小屋」と呼ばれており、リストラを待つのみとしている人びとが配属されるところであると... 2019.03.17 ミステリー書評
ミステリー 入れ子の水は月に轢かれ 沖縄の中心地である那覇市、その中に水上店舗通りが本書の舞台である。どこにあるのかというと那覇市牧志と世ばっる地域で、そこに流れる川として「ガープ川」があるのだが、そのほとりに店舗が軒を連ねていることからそう名付けられたのかもしれない。 その... 2019.03.15 ミステリー書評
時代 雷雲の龍 会津に吼える 会津というと戊辰戦争における「白虎隊」が有名である。その白虎隊は16歳~17歳(中には13歳や15歳もいたほど)になる青年によって構成され、新政府軍と戦い、多くの命を散らせたというものである。やがてそれが様々な作品を通して知られ、何度かドラ... 2019.03.07 時代書評
書評 ジャップ・ン・ロール・ヒーロー この頃はあまり聴かないのだが、「盗作」なり「パロディ」なりといったことで事件や訴訟になることもある。他にも私自身もよく使うのだが、Wikipediaなどのオンライン百科事典において、論拠のない記事や文言が取り上げられ、それが削除騒動になるこ... 2019.03.05 書評青春
SF 架空論文投稿計画 あらゆる意味ででっちあげられた数章 何というか、ある意味「ナンセンス」な一冊である。しかしながらその「ナンセンス」さが創作としての面白味を引き出たせている。 そもそも「論文」は論拠を見出して議論を構成していくため、架空であってはいけない。もっとも文献や仮説などをふんだんに盛り... 2019.03.03 SF書評
書評 ヴィオレッタの尖骨 本書は短編集と言うべきか、中編集というべきか悩むところである。短編集であれば20ページくらいを1編としているのだが、本書は30~40ページを1編としているため、中編というにしても、ページ数が少ない。 それはさておき、本書は恋愛小説であるのだ... 2019.03.01 書評短編集
書評 架空の犬と嘘をつく猫 本書に出てくる名字が「羽猫」とある通り、特徴的なものであるのだが、もっとも特徴的なのがその家族である。「嘘吐きの家系」と言われており、家族も「嘘」という言葉がつきまとうものである。また「架空」と呼ばれる一種の「嘘」とも関連があり、それを好い... 2019.02.26 書評青春
エッセイ もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら 「もしも~」と言う名を冠しての本は数多く存在するのだが、本書ほど奇想天外な「もし」を描いた本は無いと言える。 そもそもカップ焼きそばの作り方はカップ焼きそばのラベルを見れば単純に分かるのだが、それを夏目漱石や太宰治、村上春樹、又吉直樹、小林... 2019.02.24 エッセイ書評
書評 ヅカメン! お父ちゃんたちの宝塚 華やかな舞台の一つとしてあげられる「宝塚歌劇」。その歌劇を彩っている宝塚歌劇団は今年で105年の節目を迎える。女性だけの華やかな舞台は多くのファンを今も昔も虜にしている。 しかし舞台は女性だけで成り立っているのだが、その裏は多くの男性にも支... 2019.02.22 書評青春