MONTH

2018年9月

21世紀 地政学入門

皆様は「地政学」といってもピンとこないかもしれない。そもそも「地政学」とは、 「政治現象と地理的条件との関係を研究する学問」(「広辞苑 第七版」より) とある。政治と地理というと縁遠いかもしれないのだが、「領土問題」を考えると合点がいくかもしれない。現在の日本では「竹島」「尖閣諸島」「北方領土」などの領土問題があり、それにまつわる国際間の政治的な駆け引きが行われている。他にも日本における地理から経 […]

君のむこうを過ぎてゆく雨

有名な曲に「長崎は今日も雨だった」というのがある。この曲は1969年に内山田洋とクール・ファイブのメジャーデビュー曲として発売され、ミリオンセラーにまでなった。その後ソロデビューを果たした前川清によって今もなお歌い続けられている。 それだけ長崎は雨が多いのかというと、実際の所そうでなく、1982年に起こった長崎大水害こそあれど、慢性的な水不足になった時期もあったほどである(冒頭に述べた曲が出た時期 […]

ケルト 再生の思想――ハロウィンからの生命循環

「ケルト」とは 「紀元前5~前1世紀、ヨーロッパの中部・西部に広く居住した民族。やがてローマの支配下に入り、また、ゲルマンの圧迫により次第に衰退。現在はアイルランド・スコットランド・ウェールズ・ブルターニュなどに散在する。妖精伝説や多くの民話・神話で知られる」(「広辞苑 第七版」より) とある。ヨーロッパやアジアをはじめ、広く活躍をしていたのだが、衰退をしていった。しかしながら歴史と文化、宗教にお […]

「3年で資産1億円」の築き方

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 人生において大事なことはいくつもあるのだが、今となっては「お金」もそのうちの一つに入る。そのお金を持つことは生きていく上で必要になるのだが、人生を送っていく上で、どれくらいの資産が必要になってくるのか、人それぞれなのかもしれないのだが、本書ではあくまで「1億円」と定義している。その定義医の理由と資産をつくる方法について伝授しているのが本書である。 第1章「 […]

会計学の誕生――複式簿記が変えた世界

私自身会計についての勉強を行ったことが一時期あった。厳密に言うと高校~大学の時代であるのだが、その時は簿記や会計が授業の中心であったため、会計にどっぷりと浸かっていた。その会計は「複式簿記」であるのだが、そもそもどのようにして誕生し、「会計学」という学問に成り代わっていったのか、その歴史を辿っているのが本書である。 第1章「複式簿記の誕生―債権債務の備忘録」 複式簿記の誕生には諸説あるのだが、本書 […]

軍人が政治家になってはいけない本当の理由

今となっては文民統制になって久しいが、かつては軍人も政治に参加していたことがある。もちろん現在も元軍人が政治家として活躍している人もいる。しかし、本書の著者は軍人が、政治家になってはいけないと主張している。それは一体なぜなのか。本書ではその理由を取り上げている。 第1章「自衛隊の東日本大震災対処への賛辞の裏側で起きていた事実」 2011年3月11日東北地方を中心に甚大な被害を受けた。その災害から復 […]

ブルマーの謎―〈女子の身体〉と戦後日本

私自身学生時代は男女共々体育の授業はジャージであるため、ブルマーを見かけることすらなかった。しかしながらマンガなどでブルマーを見ることがあり、中には「萌え」要素の一つとして主張している人もいる。ところがブルマー自体は戦後日本の学校で定着していたのだが、そもそもブルマーはなぜ誕生し、定着していったのか、その経緯を述べているのが本書である。 第1章「ブルマーの謎と来歴」 元々ブルマーが誕生したのは体操 […]

シュリンクス-誰も語らなかった精神医学の真実

精神医学は21世紀の医学の中でも重要な位置を占めている。その理由として精神的な疾患を負う人が多くなり、なおかつそれに関する医療が進歩する必要があることにある。しかしながら精神医学は医学の中でも「異端児」として扱われ、なおかつ批判や疑惑にさらされてきた。その精神医学はどのような医療が行われ、学術的な進化を遂げてきたのか、その光と闇をアメリカ精神医学界の第一人者が綴っている。 Ⅰ.「診断をめぐる物語」 […]

誰にも探せない

本書の表紙を見る限り探し物なのか、それとも隠れんぼなのかは分からなかったのだが、内容を見る限り前者といっても過言ではない。 どのような内容なのかというと喧嘩別れした幼なじみと久しぶりに会い、埋蔵金のある幻の村を探しに行くというものである。しかしその探していく中で幼なじみが失踪してしまう事件が起こり、それが殺人事件となって展開してしまうこととなった。その事件を解明するために謎を追っていく内に埋蔵金が […]

日本の無戸籍者

2016年に上梓された「無戸籍の日本人」の続編にあたる一冊である。もっとも今の日本には1万人もの「無戸籍者」がいるのだという。民法を始め様々な法律が改正されているにもかかわらず、である。戦争や災害における戸籍喪失もあれば、貧困により役所に出生届が出ておらず、戸籍がないというような方々もいるという。 その「無戸籍問題」を追っていくうちに今の「戸籍制度」の曖昧さが浮き彫りになったのだという。その戸籍制 […]