大国の掟 「歴史×地理」で解きほぐす

今、世界は大きく変化をしている。昨年1月にはドナルド・トランプがアメリカ大統領に就任し、さらにイギリスのEU離脱、そしてロシアのユーラシア進出を行うなどが起こっている。もっともその変動が起こっているのは大国であるのだが、その大国にも「掟」があると著者は分析を行っている。その「掟」とは何なのか、それぞれの国のことと起きたの2つについて考察を行っている。

第一章「英米を動かす掟─「トランプ現象」と「英国EU離脱」の共通点」
昨年にトランプが大統領に就任し、外交政策を打ち出しているのだが、実際には「孤立主義」と呼ばれるようなことさえあった。他にもイギリスでもまたEUを脱退することとなり、ヨーロッパでの孤立主義が起こり始めている。そのことから両国の共通点として「孤立」があるのかもしれない。

第二章「ドイツを動かす掟─「生存圏」から「EU帝国」へ」
そのEUを先導している国の一つとしてドイツがいる。特にソブリンリスクや移民政策といったことについて中心に立ったのがメルケル大統領率いるドイツである。そのため発言権についてはどこの国よりも強い。そのドイツは東方へ向けて拡大すると言った野望があるという。

第三章「ロシアを動かす掟─スターリンとプーチンの「ユーラシア主義」」
ロシアではしばしば「ユーラシア主義」と言うのがある。それは不凍港を目指して南征するようなことが度々あり、特に第二次世界大戦においては北欧、さらにはアジアに対して侵攻をした経緯がある。それはプーチン政権の時にも同様のことがあり、侵攻とまでは行かずとも強硬な外交政策を行うことがあったとうい。

第四章「中東を動かす掟─「サイクス・ピコ協定」から「IS」まで」
中東では2011年のアラブの春からシリア内戦、さらにはISILの発生からの内乱に至るまでのことを表している。もっともISは2014~15年前後で活発的に起こっており、先進国を中心に介入をするようなことさえもあった。

第五章「中国を動かす掟─「海」と「陸」の二兎を追えるか」
中国もまた他の先進国に対して脅威と呼ばれるようなことさえもあった。その中国は世界で3位の国土を持っているにもかかわらず、南沙・西沙群島への侵攻も進めており、海洋国家を目指すばかりでなく、チベット・ウイグルの宗教への侵攻も進めており、海・陸問わずしての侵攻を進めているほどであった。

大国と呼ばれる国々はそれぞれの思惑を持っていたという。その思惑は世界的な構図はどのように変化を及ぼしていくのか、過去の出来事を元にして分析されており、それからどのような変化が予測するためのきっかけともなる一冊である。

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