お金のミライは僕たちが決める

今年の4月頃に来年を目処に1000円札・5000円札・1万円札の紙幣が変わると言ったニュースが流れた。それぞれの人物も変わると言ったことを考えると、元号と同時に様々な面で変わると言える。それはお金のあり方も例外ではない。

そのあり方というのは紙幣の変化ばかりでなく、仮想通貨など、様々な通貨などのお金のあり方が変化している。PayPayなどのQR決済もまた然りである。本書はお金にまつわる未来と私たちはどうしたらよいのかを示している。

第1章「現代日本におけるお金のかたち」
お金の概念は古代からあったのだが、特に戦後になってからはツールが硬貨・紙幣以外にも様々なヴァリエーションがあり、多様化された。そのきっかけの一つとなったのが1964年東京オリンピックの時であり、そのときにクレジットカードが生まれ、10数年前には電子マネーが生まれるようになった。ほかにもdポイントやTポイントなどの共通ポイントも生まれるようになり、それがお金としての役割を担うようにもなった。

第2章「キャッシュレス化とどう向き合うか」
続々と「キャッシュレス化」が進む中で所得はどうなるのか、そして「決済」という考え方はどのように変わってくるのか、日本における方向性について取り上げている。

第3章「世界におけるキャッシュレス」
世界ではキャッシュレス化が進んでいるのか、私自身の体験談であるのだが、今から16年前にカナダに言ったときに数日間であるのだが、ホームステイをしたことがある。そこのステイ先の家族と買い物に行ったとき、支払いはほとんどクレジットカードのみだったことを記憶に残っている。日本でも当たり前にあったのだが、カナダではそれ以上であったことを覚えている。先進国ではキャッシュレス化が進んでいることを考えたのだが、国によってクレジットが進んでいるのか、あるいは別の決済方法が進んでいるのかと異なるのだという。

第4章「日本は脱現金化するか?」
しかしながら日本はまだまだ現金主義の印象が強くある。店によってはクレジットや電子マネーなどが認められず、支払いが現金のみという店もけっこうある。その一方で現金よりも完全なキャッシュレス化を行う店も徐々にではあるが、出てきており、両極化していくのかもしれない。

お金に対する決済はもちろんのこと、お金のあり方は日々刻々と変わってきている。とはいえど、今もなお現金信仰がある実態もある。両極端のある状態からいかに変わっていくのか、それは私たちのあり方の変化によるのかもしれない。