私自身読書会に積極的に参加していた時期があった。今から9~10年ほど前の時であり、その時は数多くのイベントに参加していたころと同時期であり、当ブログでも感想を書いている。その詳細についてはカテゴリ「セミナー&パーティー出席記録」にすべて収録されている。
この時期に知ったのが「絵本読書会」である。この会では男女関わらず、大人たちがそれぞれの絵本を持ってきては議論をするといった会だった。と同時に大人の絵本も出てきたのもこの時期であり、ニュースにも取り上げられたことも覚えている。この頃から「絵本は子どもの読み物」という固定観念が崩れ、大人も楽しめるようになった。本書は人生や老い、命にまつわる絵本を100冊紹介している。
第一章「人生をふりかえって」
人生は人それぞれだが長いと100年以上の歩みを行うこともある。その長い歩みの中で夫婦にしても、家族にしても、人と人との関わりもあり、なおかつ自分自身とはどのような人生なのかを振り返るにあたっての絵本を31冊取り上げている。
第二章「老いへのまなざし」
人は誰しも老いる。避けられない老いに対して、人はどう向き合うべきか、覚悟を持つべきか、そして老いと共に生きるにはどう考えたら良いか、年齢に対してどう考えるか、それらについて考える糧となる絵本が34冊取り上げている。
第三章「命の極み」
命を大切にすることは誰しも考えるべき事であるのだが、その命について考える事は自分に限らずとも、周囲の方々と共に生きる中でも考えさせられることは往々にしてある。その命について考えるきっかけとなる絵本が35冊取り上げられているのが本書である。
絵本とひとえにいっても、種類は数多くあり、老いや命、さらには人生に絞っただけでも100冊あることには驚かされた。それだけでなく、絵本それぞれに意味や深みがあり、答えのない命題について自分自身の解を紐解くための大きな糧となる。もはや絵本は子どもだけでなく、大人たちも楽しめるようになったと確証できる一冊となった。
コメント