大人を磨くホテル術

本書のタイトルを見てふと思うのだが、ホテルでどのように「人を磨く」のかと思ってしまう。ホテルで勉強をするのか、もしくはホテルで習慣を変えるのか、とも邪推してしまう。しかしながらホテルはよくある日常とかけ離れた、「非日常」の空間の中で人間力を磨くのだという。ホテルのサービスを受ける、あるいはホテルの施設を活用していくことによって、自らのビジネスはもちろんのこと、大人としての処世を磨く場であるのだという。どのように磨き、輝かれるのか、本書はそのことについて取り上げている。

第1部「ホテルは人生を輝かせてくれる」

ホテルと言っても、安価な所から、高価なところ、さらには都市部のホテルから、リゾート地のホテルまでたくさんある。いずれも「非日常」を味わうことができるが、度合いはホテルによって様々である。非日常を良い意味で味わい、自分自身を磨き上げるためにはどのようなホテルを選べば良いのか、そしてホテルで働いている方々のどこを見たら良いのかをホテルに関わった方ならではの視点で伝授している。

第2部「ホテルほど人間力が磨かれる場所はない」

ホテルは様々な人が宿泊される。その宿泊される方々、あるいはホテルで働いている方々との関わりもあれば、サービスを受けてどのような体験を受けるかという「感性」を磨くという側面もある。またホテルのサービス自体も進化していくが、どのような進化なのかも体験できるところもあるという。

第3部「泊まるだけじゃない、ホテルを味わい尽くす」

ホテルは単純に「泊まる」だけではない。ここ最近ではビジネスホテルなどでも「テレワーク」を支援するようなプランもできている。他にもホテルにはおもてなしを体験することができるだけではなく、ホテルならではの環境を体験するなど、宿泊料金以上の価値を見出すことができるという。

ホテルでの体験はもちろんのこと、ありとあらゆる場所でも非日常を味わうことができる。しかしながらホテルにはホテルでしか味わえない体験もある。それは旅行に行くことや出張するときに「使うだけ」といったものではなく、非日常の体験をしたいという意味合いでもホテルを利用することも一つの手であり、なおかつここ最近では仕事に集中したいからホテルで行うというような人もいる。ホテルは単純に宿泊するだけでなく、日常では得られない「体験」ができる場所である。