人は老いる。その時誰がケアするのか

人は誰しも年老う。しかしその「老い」に対してどのように立ち向かうのか、そして誰がケアをするのか、そのことについて取り上げているのだが、老いに関しては生々しい出来事は数多くある。もちろん本書にも氷山の一角ではあるが、事例として取り上げられている。

第1章「山谷に辿りついた「普通」の人々」
物理的な「山谷」もあれば、人生的な部分で波乱のものとなっている意味での「山谷」もある。その「山谷」はどのように遭遇し、それを乗り越えてたどり着いてきたのかを表している。

第2章「支えられるマイノリティと支えるマイノリティ」
様々な出来事から流れ着き、支え支えられる関係にいなっていくのだが、そこには人種や文化など関係ないマイノリティがあるのだという。

第3章「路上に追われる高齢弱者」
高齢者の中でも「格差」があるのだが、その格差において「弱者」になるような高齢者も存在する。しかもその中には一人では生活できず介護が必要な人もいる。さらには病気を抱えて治療が必要な高齢者もいるため土のように支えていくか、その課題を示している。

第4章「「孤族」を支える地域ケアネットワーク」
一人暮らしの高齢者も少なくない。そのため地域によっては「見回り隊」というように官民問わずして地域的なネットワークをつくり、高齢者を支えるような機関も少なからずある。その機関がどのようにしてでき、役立てられるのか、そのことを論じている。

第5章「超高齢社会の脱出口とは?」
今となっては超高齢社会と呼ばれるのだが、その時代においてケアやネットワークは非常に重要な要素としてあるのだが、その要素を成り立たせるためにはどうしたら良いのか、そのことを取り上げている。

超高齢社会だからでこそ、ケアやネットワークを構築することが必要になるのだが、現に日本でもあちらこちらで行われている。とはいえ「まだ足りない」という言葉が似合うほど、十分とは言えない状況にある。その課題と現状をまざまざと表している一冊と言っても良いほど過言ではない。

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